【2018年06月刊】駐在員を教育するぐらいなら現地社員を教育せよ?10

これを書いているのは五月下旬、久しぶりに声がまったく出なくなりました。ここ数週間、「このままのペースで仕事して睡眠時間を削るとマズいよなぁ」、という自覚はあったのですが、無理を押したところ返ってきました。しばらく前から目と鼻がおかしくなり、次に喉もおかしくなり、それでも連日の会議と講演で喉を酷使していたら、本日午後から喉がストライキに入りました。仕事は微信(WeChat)を使って筆記でやり取りしています。

微信といえば、セキュリティや仕事と遊びの区別がつかないという観点から、仕事時間に微信を使うことを制限している会社もあると思いますが、弊社は仕事でかなり微信を使っています。もちろん、機密性の高い情報や、記録の必要があるやり取りは、他の方法を採りますが、社内の議論、クライアントとの議論、社外パートナーとの議論などは、どんどん微信で進めるようにしています(日本だとLINEですね。中国域内では使えないので、中国事業に関わる仕事は微信になります)。

微信を使って劇的に変わったのは、仕事のスピード。メールだと、タイトルや体裁を考えながら書いて、宛先を選んで、送信。相手が受信した後(会社によっては、オフィスにいないとメール受信できない)、同じく挨拶文を書いて、内容を書いて、送信。一時間に十回を超えるようなやり取りにはなりません。これが微信で関係者だけのグループをつくっておくと、一時間にやり取りが百回を超えるようなスピードで議論が進む。また、メールで返信時に過去の履歴も残していくと、正味二行のメールに百行以上つき、十人が発言すると十通のメールが飛び交う。微信では挨拶文も履歴・引用も不要で、必要な内容だけが行き交います。

会議の設定スピードも劇的に上がりました。直接会う会合だと参加メンバーの移動が発生するため、日時と場所の調整に時間がかかります(東京・天津・上海のメンバーが集まるのに、「じゃ今日の夕方5時に東京で」とはいきません)。電話やテレビ会議のシステムだと、社内の拠点間では便利ですが、お互い機材のない外部にいる場合は面倒です。電話だと一対一でしか話せません。この点、微信はネットにつながる環境さえあればどこでも可。多拠点間でつながります。ついでにシステム維持コストはゼロ。通信代も最小限です。

最近は自動翻訳機能もついたので、現地での意思疎通のハードルも下げられます。

                                                                

駐在員の話を続けると、駐在員として仕事を全うするための最低ラインは「脱落しない」こと。そのためには、「生活を整えること」「初期に致命的な地雷を踏ませないこと」が重要だと書きました。

新任駐在員が初期に踏みがちな地雷

生活を整えることは前回言及したので、次は初期に踏みがちな致命的地雷を挙げます。

初期に踏みがちな地雷

□社内宴会
□部下との確執
□動物園の檻で丸裸

社内宴会の最初は新任者歓迎会。ここで噂に聞いていた干杯の大攻勢を受けます。「これも中国文化だから尊重して……」などと無理に受けて大撃沈。ほろ苦いデビューを果たします。ここで注意しなければならないのは、新任者にとって歓迎会の場は、「値踏みされる機会」だということ。困惑しながらも強い勧めに負けて干杯していると「押しに弱いヤツだな」と思われます。頑なに拒絶していると「器の小さいヤツ」。酔ってセクハラに走ったり絡んだりすれば、女性社員からそういう値札がつけられる。そう、社内宴会とは、かなり高度な政治の舞台なのです。

そんなことも知らずに、ノーガードで宴会に出て干杯攻勢にさらされることの怖さ、知っておいてくださいね。

2018.06 Jin誌

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