【2018年08月刊】駐在員を教育するぐらいなら現地社員を教育せよ? 12

日本は記録破りの大雨に続いて記録的な酷暑となりましたが、天津は大変珍しく台風に襲われました。社員の出勤連絡(冠水で会社にたどり着けない)や投稿された動画を見ていると、車が水没するような事態だったようです。

米国でも摂氏五十度を超える情況が発生しているとか。読んだ記事では、「今年の世界的高温と地球温暖化には関連性がある」とありました。驚きはありませんが、今年が特殊だと説明できるだけの材料がないということですよね。ということは来年も再来年も異常事態はやってきて、それが新たな常態になっていく……。

こういう異常とも言える天候を目の当たりにすると、地球温暖化の問題が切実な重みをともなって迫ってきます。いますぐ対策を取ったとしても、効果が生じるまでに年単位か十年単位か、どれくらいかかるか分かりませんし、このまま大豪雨や巨大台風や屋外活動不可の酷暑がどんどん深刻化していったらどうしよう、とプレッシャーのようなものを感じます。

大きすぎる課題と向き合うと無力感や他人事感が出てきてしまいますので、どうやって課題を身近なレベルに砕いていくか、実行可能な話に落としていくか、といったことがこれから必要な工夫ではないかと思います。これは自分の本業でもそうですね。

●駐在員の目標段階
①脱落しない
②バカにされない
③親近感を持たれる
④信頼・尊敬される
⑤後任者にしっかりつなぐ

初期に踏みがちな地雷
□社内宴会
□部下との確執
□動物園の檻で丸裸

動物園の檻で丸裸になっている自覚を持つ

難度がどんどん増している駐在任期を全うするため、入口で地雷を踏まないようにしましょう、という話をしていました。踏みがちな地雷の三つ目は「動物園の檻に丸裸で入っているという自覚なしに振る舞ってしまうこと」です。

動物園で、例えばペンギンを見に行くと、岩山があって、周囲にプールがあります。岩山はもちろん檻の外から丸見えですが、水中に潜っていても入園者は中の様子を見られます。入園者はペンギンの一挙手一投足を観察しますが、ペンギンたちが大勢の入園者を観察するのは難しいでしょう。

同様に、現地社員たちは、駐在員の一挙手一投足を観察しています。とくに新任者はどんな人かと関心の的になるため、社員たちの目が注がれています。そして、駐在員の側は「プライベートで何をしていようと、誰にも分からん」と思って行動していますが、社員たちはなぜか細かいところまでよく知っています。恐るべき情報収集網です。そして、赴任から二週間後にこんなことが起こります。

A「さっき、濱江道で新任の小島さんが若い女の子と歩いているの見ちゃった。けっこう楽しそうに中国語で話してた」(微信)

B「へぇ。会社では中国語なんて全然ダメって話そうとしないし、消極的なタイプに見えるけれど、夜だけは積極的なのね」

A「ホントよねぇ(さっきスマホで撮った写真をアップしつつ)」

新任者は全社員の顔なんてまだ覚えていませんから、社員とすれ違ったことさえ気づきません。一方、社員一人に見つかったら翌朝には全社員に伝わっています。「情報網」「情報の非対称性」、勝ち目は最初からありません。

最も痛いのは、全部バレているのに、誰も知らないと思って振る舞うこと。かなり恥ずかしい状態に陥りますし、陰でバカにされます。これを避けるには、「駐在期間、バレたら困ることはしない」に限ります。少なくとも、本当にプライベートを確立できるノウハウやスキルが身につくまではそうした方が安全です。

2018.08 Jin誌

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