専門家の声03 松本健三様
昨年秋までWhenever誌で「数字で学ぶ中国経済」を連載(計30回)していたチェイスチャイナ(水野コンサル)の松本です。
小島さんと最初にお会いしたのは2010年12月、天津にジェトロの本部理事が来られ、北京ジェトロより天津が一番詳しい2名ということで紹介され理事に説明したのが小島さんと私です。
当時私は日系メーカーの中国総代表として天津(北京)・広東を隔週往復しておりました。初訪中が1973年(昭和48年)ですので44年前になります。商社で25年、メーカーで15年、コンサルが5年目となります。その経験より小島さんを紹介しますと・・・。
- 分かりやすい解説。水野真澄と同じくらい分かりやすい。往々にしてセミナーというものは難しい専門・業界用語が多く、それをありがたがる人も中にはいますが、小島さんは常に初心者レベルの平易な言葉で解説されるのでいい。専門用語は飛ばさず、意味の説明をされるので飛ばない。
- 日本本社から来る理系出身者を想定されて解説される。いまだに日系メーカーの現地トップは技術系がほとんど。会社に入って一度も営業、財務経理、総務人事を経験していない理系出身者にとっては現地社長職は難題。
- 現地マネージメントの課題とは:
- 法令、税制の改変は日常茶飯事。常に最新の情報を得て担当者に認知させ無駄な作業の排除。特に人事、貿易、財務会計は無知により実質的経済損失に繋がる。
- 人事は公平な差別=公平で不平等な制度と評価が必要。日本型年功序列、終身雇用とは異なる。文化・歴史的背景がある為、優秀な人材は離職(転職)を前提に採用する覚悟が必要。
- 管理部門(高学歴)と現場ワーカー(出稼労働者)とでは労働目的・価値観・行動原理などが異なるが、共通しているのはリーダー(総経理)に求める指導力。日本本社に相談・確認してからの回答では問題発生時に対処できないケースが多い(権限委譲と権限規定)。
- インフラ整備不足や貧困問題に起因する交通事故、盗難は日常茶飯事であり、会社・個人を問わず防衛対策と神経をすり減らす程の注意が必要。その備えと対応。
などでお悩みの日本人現地経営幹部に小島さんは最適なアドバイスをしてくれます。尚、私の中国情報は下記URLです。
松本 健三
(株)チェイスチャイナ(Chase China & Asia)(水野コンサル・グループ)
シニア・アドバイザー(Senior Advisor)
http://chasechina.jp/author/writer21/